病院全体の病床のうちどのくらい利用されているか(入院患者でうまっているか)を表す割合です。 2014年の当院の病床稼働率は91.9%であり、昨年比-0.6%ポイントでした。
数字だけを見ると、昨年に比べてやや空床があったという結果ですが、 平均在院日数が昨年より短くなったことも関係しています(平均在院日数は-0.6日)。

病院の経営を考慮すると、稼働率は100%に近いほど収入が多くなります。 しかし、病床が一杯だと救急搬入された重症患者や、 外来で当日に入院が必要と判断された患者を受け入れるための病床がなくなってしまう問題があり、 一概に数値が大きければ大きいほど良いとは言えません。

入院数と退院数のバランスを考えた病床の総合管理が重要となります。 2014年度より「入退院支援室」を立ち上げ、 長期入院患者の退院支援の強化や地域連携などその他の調整を行っています。 現在も9割以上の病床稼働率ではありますが、今後さらに病床稼働率の数字を高く保ちながらも、 患者を受け入れる体制を今以上に整えて行けるのではないかと考えています。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 入院延べ患者数 -
分母 病床数 * 入院診療実日数 -