再び心筋梗塞を起こさないように二次的予防を行っているか否かを図る指標です。
2014年の急性心筋梗塞患者で病院到着後24時間以内にアスピリンを処方されていた患者は95.5%(34例中30例)でした。投与されていない4例は既に外来でアスピリンを処方され、ローディングドーズが必要でなかった例、または、病態的に急性期を脱しており処方が不要と判断され後日検査入院という形でバイアスピリンを投与された例でした。当院の2013年アスピリン投与率は95.3%(64例中61例)と比較すると、患者数は減っているが、投与率は変わらなかったといえます。

2014年度の結果の解釈

2014年の急性心筋梗塞患者で、病院到着後24時間以内にアスピリンを処方されていなかった患者は特殊な例であり、対象患者には100%投与されていました。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 病院到着時間から24時間以内にアスピリンが投与された患者数 入院時間は、来院時間(救急車到着時間)とする。アスピリン投与時間は、アスピリンを処方した時間とする。
【分母・分子除外規定】
  • 24時間以内の死亡退院
  • アスピリン処方ができない理由を診療録に記載されている患者
分母 当該月に主病名が急性心筋梗塞で退院された患者数 急性心筋梗塞の患者で再梗塞も含む。待機的な治療目的の患者は除く。入院中の発症は除く。
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2012年70施設参加、 2013年83施設、2014年43施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2012年 100.0% 80.0% 0.0%
2013年 100.0% 90.1% 0.0%
2014年 100.0% 81.1% 0.0%