地域における当院の救急指定病院としての機能を測る指標です。 救急要請の記録はすべて残しているが、記録が不十分な場合があります。

2014年度の結果の解釈

2011年は東日本大震災の影響で救急要請が例外的に多い年でした。それを除く最近3年間では最も多い救急受け入れ数を達成しています。しかし、それと並行してお断り件数も増えているため受け入れ割合としては低下しています。
受け入れ件数そのものはこの3年間は年毎に増えているので、救急部門の努力がうかがえます。今後の方策の検討には、お断り例の分析などが必要になるでしょう。
また、この数値を上げるためには、救急医療に関わる医師体制の充実や、つねに空床をつくる努力など病院全体の取り組みが必須です。
受け入れを増やせば増やすほどお断りせざるをえない事態も増えるため、救急部門の活動を反映する指標としては受け入れ割合ばかりでなく、受け入れ件数の推移も重要です。

2015年には、当院に新しく救急病棟が開設するので、救急病棟のベッドを活用して受け入れ割合の上昇が期待されます。一方で、上記のような医師体制やベッド管理がますます重要となってきます。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 救急車受け入れ数 -
分母 救急要請数 -
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2011年60施設、 2012年70施設、 2013年83施設、2014年74施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2011年 99.1% 81.5% 45.7%
2012年 98.5% 80.0% 27.3%
2013年 100.0% 81.0% 51.9%
2014年 100.0% 80.4% 42.0%