DPCの各入院期間は、全DPCデータをもとに決定されており、ここで設定されている期間が、現在のDPC病院の標準になります。入院期間IIは全国の平均在院日数をあらわします。入院期間IIIは平均在院日数+2標準偏差で設定されています。この期間と実際の在院日数を比較することで、早期退院の指標となります。

2015年度の結果の解釈

入院期間III超えの割合は1.9%減少していました。実数でみると48件の減少にとどまっています。長期入院患者を減らす取り組みの成果といえますが、まだ十分ではないと考えられます。多くの困難を抱える患者さまも多い中で、適切な対応のもと在院日数短縮の取り組みを今後もすすめていく必要があります。

入院期間III以内での退院を促進し、入院期間III超え割合をより低くできるように医師や看護師、事務など多職種での連携を密に行い、取り組んでいきます。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 当該月にDPC入院期間IIIを超えて退院した患者数 -
分母 当該月にDPC適応で退院した患者数 以下の基準で、対象から除外する
  • 在院日数1日以下(外泊日数含
  • 外泊>=在院日
  • 年齢0歳未満120歳
  • 一般病棟以外の病棟との移動あり(DPC対象病棟となる入院料を算定していないもの)
  • 24時間以内の死亡
  • 移植手術あり
  • DPC該当せず
  • 治験の実施
  • 生後7日以内の死亡
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2014年31施設、2015年31施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2014年 15.4% 10.2% 1.9%
2015年 21.8% 13.1% 3.0%