DPCの各入院期間は、全DPCデータをもとに決定されており、ここで設定されている期間が、現在のDPC病院の標準になります。入院期間IIは全国の平均在院日数をあらわします。入院期間IIIは平均在院日数+2標準偏差で設定されています。この期間と実際の在院日数を比較することで、早期退院の指標となります。

2015年度の結果の解釈

2015年の退院症例数は2014年と比較して505件増えました。それに対し入院期間II以内の退院数は534件増えています。結果として入院期間II以内の割合は4.4%増加していますが、当院の年間目標の60%には届いていません。DPC入院期間II以内での退院に今後も積極的に取り組むことが求められています。

急性期病院として、当院は今後も入院期間II以内での退院件数増が求められています。それと同時に、患者満足度も向上させる必要があります。診療の質を担保しつつ、親切で適切な医療を病院一丸となって展開する必要があります。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 当該月にDPCの入院期間II以内で退院した患者数 -
分母 当該月にDPC適応で退院した患者数 以下の基準で、対象から除外する
  • 在院日数1日以下(外泊日数含
  • 外泊>=在院日
  • 年齢0歳未満120歳
  • 一般病棟以外の病棟との移動あり(DPC対象病棟となる入院料を算定していないもの)
  • 24時間以内の死亡
  • 移植手術あり
  • DPC該当せず
  • 治験の実施
  • 生後7日以内の死亡
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2014年31施設、2015年31施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2014年 71.4% 57.8% 45.9%
2015年 72.0% 54.1% 41.4%