この指標では、カンファレンスを実施したかどうかではなく、カンファレンスの内容がカルテに記載たことを評価しています。 記録を残すことによりチームでの情報共有が促進され、プロセス・アウトカムを評価することができます。

2015年度の結果の解釈

ケアカンファレンス実施割合は2015年16.8%で2014年16.0%の前年より増加しています。また、実際の件数も増加しています。カルテ記載方法がハッキリとしたため、記載が増えたり、カンファレンスの必要性が定着し実施率が上がったことが原因だと考えられます。しかし、入院患者数からみてもまだ少ない件数であると評価しています。同規模の病院と比較し、位置関係を把握する必要があると考えています。また、全患者が対象であるとすれば、さらに件数を増やすことが可能だと考えています。多くの医療スタッフがかかわることで、実施数やケア内容の質の向上にも繋がるので、今後ますます増やしていく必要があります。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 調査月退院患者のうち、入院期間中に1回以上医師・看護師・コメディカルによるカンファレンス記録のある患者 カンファレンスの回数ではなくて、記録のある患者数を算出する。医師、看護師は必須で、プラス、コメディカルについてはどの職種でもかまいません。
分母 退院患者数 -
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2011年60施設、 2012年70施設、 2013年83施設、2014年74施設、2015年74施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2011年 93.6% 37.2% 2.9%
2012年 99.2% 42.1% 2.4%
2013年 100.0% 40.5% 3.0%
2014年 99.1% 41.3% 1.0%
2015年 96.2% 43.8% 0.8%