4月2日、「2018年度宮城厚生協会新入職員辞令交付式」が執り行われました。新入職員代表あいさつをご紹介します。
医師 梨田英恵
本日は、私たち新入職員のためにこのような式を開催していただき、誠にありがとうございます。新入職員を代表いたしまして心よりお礼申し上げます。また、先ほど、理事長の小熊先生より温かい歓迎のお言葉をいただきまして、期待で胸が膨らむと同時に、大変身の引き締まる思いです。
数年前から問題となっている超高齢化社会や医師の偏在化に加え、最近ではAI医療の発展による医療のあり方に関する問題など、私たちの周りではめまぐるしい変化が起こっております。しかし、患者さんの不安に寄り添い、共感することは、未だ人にしかできないことです。私たち医療従事者が様々な問題に直面した際に最も大切にしなければならないことは、患者さんが医療を安心して受けていただけるように信頼関係を築く努力を怠らないことだと思います。
7年前の大震災の時、私は大学受験のため仙台に住んでいました。地震や津波の被害により、辛い思いをしている友人や知人にかける言葉が見つからず、お世話になった地域に何もお返しをすることができませんでした。復興が進む現在、このような私ではありますが、今度は医療従事者として、この地域で学ばせていただくとともに、支えていく一助になることができればと思います。
私たちは、この道を志した希望や期待を胸に、病や痛みを抱えた人々の力になるべく、今日こうして、ようやく医療従事者としてのスタートラインに立つことができました。各々が初心を忘れずに、他者への感謝と思いやり、そして、正確な知識と技術を合わせもつ医療従事者になることをここに誓います。
また、諸先輩方の的確なご指導を受け、一日も早く、一人前の医療従事者として患者さんに向き合うことができるよう、一生懸命努力してまいります。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上、簡単ではございますが、新入職員を代表しての感謝と決意の言葉とさせていただきます。