介護職員等によるたんの吸引等第3号研修(特定の者対象)実施要項

平成24年4月1日から施行された「介護職員等によるたんの吸引等について」の制度化に基づき、居宅及び施設等において、必要なケアをより安全に提供するため、適切にたんの吸引等を行うことができる介護職員等を養成することを目的に研修事業を開催します。

1. 研修事業所名称

公益財団法人宮城厚生協会 介護事業部
喀痰吸引研修機関 責任者: 早坂菜穂子 担当者: 須田祐斗
〒985-0835
宮城県多賀城市下馬2丁目17番7号
電話番号:022-361-1158
FAX番号: 022-361-1124
Eメール:kouseikaigo@zmkk.org
※ 問い合わせは上記(担当者: 須田祐斗)へお願いします。平日8:30~17:00

実施要項の詳細は下記のリンク先をご覧ください。

2. 研修日程・会場

基本研修(講義・演習)…利用者予定がない場合でも、基本研修のみ受講できます。

  • 1日目 8:30~18:00 概論及び喀痰吸引に関する内容(講義・試験・演習)
  • 2日目 9:00~11:45 経管栄養に関する内容(講義・試験・演習)
申し込みしめきり: 基本研修第1日目の2週間前の(金) 当日消印有効
2024年度《第1回》
日程は決定し次第後日お知らせいたします。

実地研修

基本研修終了後1~2ヵ月程度の期間で実施、各対象者の自宅等
※ 対象者の自宅へ訪問している看護師と契約の上、指導者になっていただきます。
以下の場合は、実地研修は受講できません。
  • 利用者主治医からの「介護職員等喀痰吸引等指示書」が無い場合。
  • 実地研修において、協力いただくことに利用者からの同意が得られていない場合。
  • 実地研修における指導者(※)が確保できていない場合。
※ 「指導者」とは…医師・看護師(准看護師除く。)・保健師・助産師。
介護職員等によるたんの吸引等の指導者となるために、厚生労働省が定める「指導者用マニュアル・DVD」により自己学習を修了した者等。

3. 定員

10名程度

4. 受講料

  • 基本研修「概論・喀痰吸引」「経管栄養」(講義・シミュレーション演習)16,000円
    • 「概論」(講義) 2,000円
    • 「喀痰吸引」(講義・シミュレーション演習) 8,000円
    • 「経管栄養」(講義・シミュレーション演習) 8,000円
  • 実地研修 10,000円(実地指導事業所への委託料8,000円を含む)
    • 喀痰吸引のみ、経管栄養のみ、喀痰吸引・経管栄養両方の場合も同料金です。(実地指導事業所への委託料8,000円を含む)
    • 事務手数料を含みます。
*上記金額に消費税が別途かかります。事務手数料は含まれます。

5. テキスト

厚生労働省による『平成24年度 喀痰吸引等研修テキスト 第三号研修(特定の者対象)』を使用します。 各自、事前にダウンロードし、持参してください。 または、中央法規出版より出版された書籍版『第三号研修(特定の者対象)のための「痰吸引等研修テキスト」』(川田明弘 編集)(2,808円)を書店で購入してください。(当法人での販売は行っておりません。)

6. 受講対象者 

介護福祉士、在宅や介護関係施設の介護職員、 障害者(児)サービス事業所及び障害者(児)施設等(医療機関を除く。)の介護職員、 特別支援学級の教員、保育士等(以下「介護職員等」といいます。)、 特定の者に対してたんの吸引等の行為を行う必要のある者。

ただし、下記に掲げる者については、受講対象者から除きます。
  • 勤務事業所が、たんの吸引等を業として行う(登録事業者となる)予定がない場合。
  • 医療機関(病院・診療所)、介護療養病床、肢体不自由児施設・重度心身障害児施設に勤務する職員。
  • 「不特定の者」に対して、たんの吸引等を行うことを希望する介護職員等。

7. 申し込みについて

申し込みしめきり日(各回基本研修第1日目の2週間前の金曜日)までに、郵送で申し込んでください。当日消印有効です。(封筒の表に朱書きで「たん吸引(特定の者)研修申込書在中と記載すること)

提出書類

  1. 1-1 受講申込書
  2. 1-2 受講要件等チェック表
  3. 返信用角形2号(A4用)封筒(140円切手添付)1枚 (修了証を郵送するためのもの)
  4. ※ 一部履修免除希望や基本研修を終了している場合は、研修受講証明書・修了証明書などや、認定特定行為業務従事者認定証などの写し

申込先

〒985-0835
宮城県多賀城市下馬2丁目17番7号
公益財団法人宮城厚生協会介護事業部 (担当: 須田祐斗)

受講決定

申込書類を確認し、適格と認められた方のみ受講可とします。定員を上回った場合は、受講の優先性・必要性等について勘案の上、 受講決定し、Eメール、Faxで連絡します。

受講料の支払方法

研修受講決定後、振り込み口座と合わせ、受講決定のお知らせをお送りします。指定口座へ振り込みください。

8. 基本研修実施プログラム、担当講師

1日目 8:30~18:00

受付 (8:00~8:30)
担当: 研修事務局
開講式 (8:30~9:00)
担当: 研修事務局
概論 (9:00~11:00)
担当講師: (保健師・看護師・社会福祉士)等
重度障害児・者等の地域生活等に関する講義
  • 利用可能な制度
  • 重度障害児・者の地域生活等
  • 障害者自立支援法と関係法規
途中、休憩(10分程度)を挟みます
以下、免除区分A
喀痰吸引の講義 (11:00~15:00)
担当講師: (看護師)
  • 呼吸について
  • 呼吸異常時等の症状・緊急時対応
  • 人工呼吸器について
  • 喀痰吸引概説
  • 口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部の吸引について
  • 喀痰吸引の手順一留意点等
  • 喀痰吸引のリスク、中止要件、緊急時対応
途中、休憩(10分程度)を挟みます
休憩・昼食
講義途中1時間
経管栄養の講義(15:00~18:00)
担当: (保健師・看護師)
  • 健康状態の把握
  • 食事と排泄(消化)について
  • 経管栄養概説
  • 胃ろう(腸ろう)と経鼻経管栄養
  • リスク・中止条件・緊急時対応
  • 手順・留意点等
途中、休憩(10分程度)を挟みます

2日目 9:00~11:45

受付 (8:30~9:00)
担当: 研修事務局
筆記試験(喀痰吸引)10問(9:00~9:15)
担当: 研修委員会委員等
喀痰吸引(シミュレータ演習)(9:30~10:15)
担当講師: (保健師・看護師)
  • 喀痰吸引(口腔内)
  • 喀痰吸引(鼻腔内)
  • 喀痰吸引(気管カニューレ内部)
5名程度の小グループで実施します。
筆記試験(経管栄養)10問(10:30~10:45)
担当: 研修委員会委員等
経管栄養(シミュレータ演習) (11:00~11:45)
担当講師: (保健師・看護師)
  • 経管栄養(胃ろう・腸ろう)
  • 経管栄養(経鼻)
5名程度の小グループで実施します。

筆記試験は、四肢択一式(講義(テキスト)の内容に沿って、基礎的知識を問う問題)を出題。
9割以上の正解で合格とし、正解率が9割未満の受講者は、再試験を受けることができます。
筆記試験合格後にシミュレータ演習の受講ができます。

9. 研修の一部履修免除(※1)などについて

免除希望者は、研修受講証明書、修了証明書や認定証等の写しなどを添付し、申し込むこと。
  • 第3号研修修了者が新たな特定の者を対象とする場合は
    • 基本研修を受ける必要はなく、その対象者に対応した実地研修を受講する。

10. 実地研修について

  • 基本研修終了後、対象者の自宅等で、指導者(訪問看護師等)のもとで実施する。
  • 以下の場合は、実地研修は受講できません。
    • 利用者主治医からの「介護職員等喀痰吸引等指示書」が無い場合。
    • 実地研修において、協力いただくことに利用者からの同意が得られていない場合。
    • 実地研修における指導者(※2)が確保できていない場合。

11.受講上の注意事項

  • 遅刻・早退・欠席の取扱
    欠席、または、20分以上遅刻・早退した場合は、受講を取り消したものとして取り扱い、返金はしません。 改めて受講申込が必要となります。
  • 次の事由に該当し受講の取消しを行った場合、受講料(振込手数料は受講者の負担とし、料金から手数料を差し引いた金額)を銀行振込で返却します。
    • 天災地変が生じた場合
    • 事故等により公共交通機関が遮断された場合
    • その他、やむを得ない理由があると研修委員会が認めた場合

12.その他

  • 研修の実施に当たっては、個人の権利利益を侵害することのないよう、本研修における業務に関わるすべての個人情報の取扱いを適正に行い、関係者への周知徹底を図ります。
  • 受講希望者から申し込み時に寄せられた個人情報については、本研修の運営及び修了者名簿作成、修了証発行等の為にのみ使用します。
  • 研修責任者及び苦情申出先窓口
    研修責任者 公益財団法人宮城厚生協会看護部長 早坂菜穂子
    苦情申出先 公益財団法人宮城厚生協会介護事業部 相談窓口
    022-361-1158 担当: 須田祐斗

(※1)一部履修免除の免除範囲

平成22年度実施「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための試行事業(特定の者対象)」の研修修了者 ⇒ 基本研修
平成23年度「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修事業(特定の者対象)」の研修修了者 ⇒ 基本研修
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の在宅療養支援について」に基づくたんの吸引の実施者 ⇒ 免除区分A: 「喀痰吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害及び支援に関する講義」及び「緊急時の対応及び危険防止に関する講義」のうちの喀痰吸引に関する部分並びに「喀痰吸引等に関する演習」のうちの通知に基づき実施している行為に関する部分
「在宅におけるALS以外の療養患者・障害者に対するたんの吸引の取扱いについて」 ⇒ 免除区分A: 「喀痰吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害及び支援に関する講義」及び「緊急時の対応及び危険防止に関する講義」のうちの喀痰吸引に関する部分並びに「喀痰吸引等に関する演習」のうちの通知に基づき実施している行為に関する部分
「盲・聾・養護学校におけるたんの吸引等の取扱いについて」に基づくたんの吸引等の実施者 ⇒ 基本研修(気管カニューレ内部の喀痰吸引に関する部分を除く。)

(※2)実地研修「指導者」とは

医師・看護師(准看護師除く。)・保健師・助産師。 介護職員等によるたんの吸引等の指導者となるために、厚生労働省が定める「指導者用マニュアル・DVD」により自己学習を修了した者等。

《研修申し込み時の提出書類詳細》

  1. 「介護職員等喀痰吸引等指示書」または、「研修指示書」: 利用者の主治医に記載してもらう。
  2. 「説明書兼同意書」:実地研修に協力していただくことについて、利用者に書いてもらう。
  3. 実地研修 実施機関承諾書」:実地研修の指導者(※1)を確保し記載してもらう。
    対象者の自宅へ訪問している看護師と契約を行い指導者になっていただきます。承諾、契約後に、指導事業所へ依頼書を当機関より送ります。

《申し込み後の流れ》

  1. 申し込み書類が届いたら、宮城厚生協会介護事業部から指導者へ、以下の書類を送付します。「実地研修委託依頼書」、「主治医指示書」の写し、「評価方法と評価票」、必要な方には、指導者資格取得用DVDを送付する。
  2. 実地研修日程の調整: 実地研修受講者と指導者で、実地研修日程を調整する。
  3. 受講事業所にて「計画書」作成: 「主治医指示書」と指導看護師等の助言を参考に作成し、利用者に提示する。
  4. 実地研修の実施: 実地研修を実施する。(指導者が評価表を記入する。)
  5. 研修の修了: 実地研修指導者に修了と認められたら、研修履修表に記載してもらう。

《実地研修が終わったら》

指導者対応
  1. 書類の送付: 実地研修指導者から、4種の書類を返信用封筒で「公益財団法人宮城厚生協会介護事業部(担当: 須田祐斗)へ郵送していただきます。
    1. 「喀痰吸引等研修実施結果報告書」の原本
    2. 「評価票」の原本
    3. 「指導者資格(受領書など)」の写し
    4. 「委託料振込口座登録票」
  2. 実地研修委託料の振り込み: 宮城厚生協会介護事業部より、指導者が指定する金融機関の口座へ、介護職員1名に付き8,800円を振り込みます。
受講者対応
  1. 修了証の発行:受講修了者へ、宮城厚生協会介護事業部より、郵送します。
  2. 「認定特定行為業務従事者認定証」交付手続:受講修了者は、宮城県へ手続きしてください。
    ※ 手続きの詳細は、宮城県障害福祉課ホームページを参照してください。
    参考様式《1-1 介護職員等喀痰吸引等指示書、1-2(実地研修用)主治医指示書、2-1 利用者同意書、2-2 (実地研修用)利用者同意書、3 計画書、4 主治医報告書、5 ヒヤリハット報告書 》
    (各事業所で使用している様式があれば、そちらを使ってください。 指示書は、利用者さんの主治医が発行する様式があれば、そちらで構いません。)

たん吸引等指導者養成事業について(実地研修を指導する看護師等対象)

実地研修指導者となる方が、指導者資格をお持ちでない場合は手続きが必要となります。
下記の書類をダウンロードし、指導をお願いする看護師等にお渡しください。
  1. 指導者養成事業実施要綱
  2. 別紙1 指導者自己学習申込書
  3. 別紙2 自己学習実施報告書
「実地研修 実施機関承諾書」が届いたら、必要な方には、宮城厚生協会介護事業部が指導者資格取得用DVDを配布します。