坂総合病院は日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会のストーマ認定施設に認められました。
申請にはストーマの造設件数、ストーマ外来の開催、医師、看護師それぞれ1名以上のストーマ認定士の常勤などの条件が必要ですが、当院はすべてクリアし2017年12月に認定となりました。
ストーマ保有者は宮城だけでも5,000人と言われておりますが、東北に認定施設は少なく、当院が3番目、宮城では1番目の認定で貴重な存在です。
目的は、ストーマ管理に関する医療の安全性の確保、一定以上の経験と十分な知識を有する医療従事者が勤務し緊急時を含め適切に対応できる施設であることを広報し、住民の福祉に貢献することです。
簡単に言うと、ストーマ保有者や造設予定者が安心して病院を選んでいただけるよう始まった制度なのです。 ストーマリハビリテーションとは、排泄障害、中途障害であることを克服して自立するだけでなく、心身および社会生活の機能の回復、促進させる技法と言われます。したがって、熟練したストーマ認定士がストーマ造設手術、ストーマケアともに質の向上に努め、その人らしい生活に戻れるように適切な支援を長期的に行うことが求められます。
ストーマ管理にお悩みの方、交通の便などの都合で当院を検討されている方、ご相談・ご紹介ください。今後も期待に応えられるよう、また、ストーマ保有者が安心して笑顔で暮らせるように技術を磨いていく所存です。
ストーマ認定士: 盛口 佳宏(外科医長)
ストーマ認定士: 中川 明子(皮膚・排泄ケア領域の認定看護師, WoC)
ストーマとは、手術によって腹部に作られた、便や尿の排泄口のことを言います。人工肛門などの消化器ストーマ、人工膀胱などの尿路ストーマがあります。その外見、形状は人によりさまざまです。