ヘルニアの起こりやすい人

ヘルニアの起こりやすい人

鼠径ヘルニアは、乳幼児の場合はほとんど先天的なものですが、 成人の場合は加齢により身体の組織が弱くなることが原因で、 特に40代以上の男性に多く起こる傾向があります。

乳幼児でも中高年でも鼠径ヘルニア患者の80%以上が男性ですが、 これは、鼠径管のサイズが女性は男性より小さく、比較的腸が脱出しにくいためと考えられています。 また、40代以上では、鼠径ヘルニアの発生に職業が関係していることが指摘されており、 腹圧のかかる製造業や立ち仕事に従事する人に多く見られます。

便秘症の人、肥満の人、前立腺肥大の人、咳をよくする人、妊婦も要注意です。 米国では鼠径ヘルニアで受診する人が年間80万人もいるといわれ、 専門の外科医がいるほど一般的な病気です。 日本では14万人と推定されていますが、多忙のため我慢していたり、 「恥ずかしい病気」のイメージがいまだにあって、 受診を渋っている潜在的な患者もかなり多いと推定されます。

妊娠をしている人、喘息、慢性肺疾患、加齢(特に40歳以上の男性、肥満)

日常生活(お腹に力がかかる仕事、立ち仕事に従事する人、咳をよくする人)