自動車運転支援チーム

法制度の問題

2002年6月に道路交通法が改訂されたことで、脳損傷者(脳卒中や交通事故などで頭や脳に一時的にでも障害を持った方)が自動車運転再開するためには、公安委員会での運転適性相談を受けてから再開することになりました。
(道路交通法 第三十三条の二の三 第三号関係)

はじめに

当院では以前から近隣の教習所と協力し実車評価を行なっていました。

さらなる支援強化のため、2013年にリハビリテーション部門の中に自動車運転支援チームを立ち上げました。
評価や支援を見直し、主に脳血管疾患の方の運転再開に向けた取り組んでいます。

支援の流れ

自動車運転評価をご希望される場合、まずはかかりつけ医の紹介状を持参の上、当院「地域連携室」にご連絡いただき、リハビリテーション科医師の診察を受診していただきます。その上で、自動車運転評価を進めていきます。

※ 当院での評価は、安全な運転が出来るかを評価するものであり、自動車運転再開を確約するものではありませんので、ご了承ください。

次のような支援を通して、リハビリテーションスタッフが教習場まで同行し、実車評価を行い、医師が診断書を作成する際の情報を提供しています。

  • 運転のご意向の確認や認識の相談
  • 作業療法士による身体機能評価
  • 言語聴覚士による神経心理検査
  • ドライブシュミレーターを使用した運転評価
  • 自動車教習所での実車評価
  • 教習所での実車評価
  • 医師による診断書の作成
  • 運転免許センターの適性相談への案内(県内の公安委員会)

自動車教習所での実車評価(具体例)

場所
近隣の自動車学校
内容及び金額
適正検査1時間、実車評価1時間(計2時間、約8,000円)
*金額は変わることもあります

自動車運転支援ガイドブック(2023年度版)

運転再開に関する、法制度の件、運転再開までの流れを分かり易く説明する為にガイドブックを作成しました。
ガイドブックを見ながら当院スタッフから初回介入時に説明を受け、運転再開までの流れを確認できます。
詳しい内容が気になった方は当院へお問い合わせください。

スタッフ紹介

医師: 1名、作業療法士: 3名、言語聴覚士: 5名

おわりに

「自動車運転」は現在社会において必要とされる事が多い活動です。
その一方、自他共に危険が隣合わせである事はご存じの通りです。
自動車事故はあくまでも個人の責任になります。当院では一切責任を負いませんのでご了承ください。


その他のチーム体制