統計指標

退院患者さんの概要 集計対象期間: 2022年4月~2023年9月

当院における患者ひとり1日当たりのリハビリ実施時間
療法ごとに患者一人1日あたりのリハビリ実施時間を示したグラフ。理学療法、作業療法、言語療法全体で一人当たり1日平均129分のリハビリを実施している。

回復期リハビリテーション病棟では、1日最大で180分(運動器疾患は120分)の個別リハビリテーションの実施が可能です。また、全ての患者さんに毎日実施しています。当院における1人あたりのリハビリテーション実施時間は、平日・土日祝日を含めた平均時間は2時間9分です。今後は、より高密度なリハビリテーションを実施するため、土日祝日のスタッフ配置などを具体的に検討します。

疾患別患者数 343名
疾患別に見た患者数を表したグラフ。当院では343名中、脳梗塞が109名と一番多い。次いで代替近位部骨折が62名。

脳血管疾患の受け入れが、およそ6割を占めています。これは、診療圏内に回復期リハビリテーション病棟が少ないため、脳血管疾患の受け入れニーズが高いことを反映しています。今後は、脳血管疾患の受け入れを重点的に行いながら、疾患や障害の重症度に関わらず、リハビリテーションの必要性の高い患者さんに十分な診療とケアが提供できるように運営を進めます。

最終退棟先 372名
当院の回復期リハビリ病棟から退棟した先の割合のグラフ。67%が自宅に退院している。

およそ8割の方が、自宅もしくは居宅系施設へ退院しています。障害をかかえた状態であっても、住み慣れた地域での生活が継続できるように、地域におけるサービス事業者とも連携しながら取り組みます。また、地域の医療機関や介護施設とも連携を強め、より良い療養環境が継続的に提供できるように努めます。

歩行の改善
脳血管障害の患者123名の入院時、退院時の歩行を比べたグラフ。入院時に屋内外で歩行で来た方は35%だったが、退院時には71.5%に改善した。

脳血管障害

大腿骨頸部を骨折した患者123名の入院時、退院時の歩行を比べたグラフ。入院時に屋内外で歩行で来た方は34.7%だったが、退院時には71.8%に改善した。

大腿骨頸部骨折

脳血管障害および大腿骨近位部骨折で入院した患者さんのうち、7割強の方が自立歩行を獲得して退院しています。理学療法士による専門的な歩行訓練とともに、義肢装具士と連携した下肢装具処方、病棟スタッフの援助による病棟での歩行機会の確保などの取り組みを通して、患者さんの生活機能再建に努めます。

経口摂取の再獲得
経管栄養について入院時と退院時を比較したグラフ。

経管栄養管理の状態で入院された方のうち、およそ6割の方が経口摂取を再獲得しており、そのうち半分のかた方は普通食摂取が可能になって退院しています。

リハビリテーション科専門医と言語聴覚士による摂食嚥下機能評価および訓練、管理栄養士による綿密な栄養管理によって、「食の楽しみ」の回復を全面的にサポートします。