冬場に増える心筋梗塞や脳卒中などは "動脈硬化" に気をつけて

2016.12.20

全身の血管が動脈硬化になってしまうと、血液がドロドロに、ひどくなれば血管が詰まり、いろんな臓器に障害(脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・下肢の壊疽など)を惹き起こします。

そこで今回は、動脈硬化の状態が分かる代表的な検査2つをご紹介します。
頸動脈超音波(エコー)検査(キャビィ・エービーアイ)検査です。
当検査室では年間2,000件を超えた検査を実施しています。どちらの検査とも所要時間はそれぞれ10~15分程で、痛みはありません。

頸動脈超音波検査

頸動脈超音波検査の目的は、首(頚)の動脈の血管の壁の厚さや、プラーク(余分なコレステロールなどの塊)の厚さ・性状、それによる血管内の詰まり具合をみる事です。

検査料金(保険適用)

  • 1割負担の方で550円
  • 3割負担の方で1,650円

CAVI-ABI(キャビィ・エービーアイ)検査

CAVI-ABI検査の目的は、
CAVI(心臓足首血管指数): 心臓から足首までの動脈の硬さ
ABI(足関節上腕血圧比): 腕と足首の血圧の比を求めて全身の動脈の硬さや詰まり具合
を評価することです。

検査料金(保険適用)

  • 1割負担の方で100円
  • 3割負担の方で300円
生活習慣病で通院されている方は、定期検査としてこれらの検査を受診できます(保険適応)。
検査のみ希望される方は、以下の料金で受診いただけます。
頸動脈超音波検査とCAVI-ABI検査
一般 4,320円
友の会会員 3,888円

動脈硬化は生活習慣と密接に関係します

  • 生活習慣を見直し、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞などを予防(改善)しましょう。
  • これからの寒い時期は急激な温度変化による"ヒートショック"に気をつけましょう。
  • お風呂に入るときは脱衣室・浴室を暖め、水コップ1杯飲んでから、ぬるめ(38~40度)のお湯に15分程度半身浴(肩にタオルなどをかけて)にしましょう。