朝晩の冷え込みが増し、いよいよ冬本番。
風邪かなと思ったけど、なかなかなおらない咳、寝てから間もなくや明け方の咳で睡眠不足ぎみ、こんな症状でお悩みの方に朗報です。
気管支喘息の患者さんは、気管支に炎症が起き、粘膜がむくんだり、気管支が収縮したりして空気の通り道が狭くなってしまいます。そのために呼吸のたびにゼーゼーと音がしたり、息苦しくなったりします。
吐く息(呼気)のなかには、健康な人の呼気に比べ、一酸化窒素(NO)が多く含まれることが知られるようになりました。
この一酸化窒素(NO)は気道に炎症が起こると、気道の粘膜で一酸化窒素(NO)を作る酵素が増えるため、吐いた息の中に多く含まれるようになります。
一酸化窒素(NO)は喘息の時に特異的に上昇し(その他の咳が出る病気では上がらない)、発作が起きると高くなり気道の炎症の程度・病状を反映することから、治療を強めたり・弱めたり調節するための指標となります。
検査は簡単で専用の機器(1.5Lのペットボトルぐらいの大きさ)を、患者さんに手で持ってもらい、本体にセットしたマウスピースをくわえ、一定の速さで10秒間(小児は6秒)息を吹き込んでもらいます。うまくできれば、約2分間で検査完了です。
一定の速さの目安は雲の絵の浮き沈みでわかります。
というように解釈します。
これからの季節、長びく咳に悩まされることが多くなります。お困りの方は医師にご相談ください。