生理検査室は、病気の診断やより良い治療のため各種検査を行っている部門です。
生理検査とは、心電図・エコーなどの医療機器を用いて、身体の構造や機能に関する生体情報を収集・解析し、患者さんの状態を調べる検査のことです。
生理検査室で行っている検査を紹介します。 生理検査室の各種検査をご覧ください。
生理検査室の仕事について紹介します。 生理検査室の仕事をご覧ください。
検査目的 | 胸部、両手足に電極を貼り付け、心臓の電気的活動を記録します。 心電図からは心臓のリズムの不整や、波形の変化から狭心症や心筋梗塞などの異常などを調べます。 |
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所要時間 | 数分程度 |
注意事項 | 四肢、胸部を使用しますので、ズボンのすそや上着の袖をまくり、ストッキングは脱いでいただきます。 |
検査目的 | 胸部に専用の心電計を装着し1日分の心電図を記録します。 外した後は解析し、いつごろの時間に変化があったか、どういう変化だったかを確認し、不整脈や狭心症の有無などを調べます。 |
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所要時間 | 24時間 |
注意事項 | 検査当日の入浴やシャワーはできません。電気毛布の使用や電気をかけるマッサージはできません。 携帯電話は使用できますが、持ち運びの際は胸ポケットには入れないようにしてください。 翌日、来院していただき返却していただきます。 |
検査目的 | ルームランナーの上を機械の速度に合わせて運動することで負荷をかけ、心拍数と血圧の変動、心電図を記録します。 運動負荷をかけた場合に生じる心電図の変化を調べ、狭心症の有無や運動負荷により異常が出現しないかを調べます。 |
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所要時間 | 30分 |
注意事項 | 歩行困難の方、検査当日、血圧が高い方は検査できない場合があります。 運動しやすい服装とシューズで来院をお願いします。 |
検査目的 | 6分間でできるだけ速く・長く歩いていただき、その距離とSpO2(動脈血の酸素飽和度)の変化を測定する検査です。 その距離から運動能力、治療の効果などを調べます。 |
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所要時間 | 30分 |
注意事項 | 30mの直線をできるだけ多く往復していただきます。杖や歩行器など普段使われている補助具は使用できます。 検査途中に息切れや疲れた場合はその場で休むことも可能です。 |
検査目的 | 専用の機械を装着し、1日の血圧の変動を記録します。 記録後は解析を行い、どういうときに血圧が変動したかを調べ、治療に役立てます。 |
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所要時間 | 24時間 |
注意事項 | 検査当日は入浴やシャワーはできません。30分おきに血圧測定があります。 |
検査目的 | マウスピースを咥えて鼻をつままれた状態で息を吸ったり吐いたりしていただき、肺から出入りする空気量などを調べます(肺活量、一秒量、一秒率など)。 また、肺の柔らかさ、空気の通り道の状態などを調べます。 |
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所要時間 | 15-30分程度 |
注意事項 | 入れ歯を外してもらう場合があります。着衣がきつくないようにお願いします。途中で具合が悪くなる場合があります。その際はスタッフにお知らせください。 |
検査目的 | 検査方法は一定の速度で息を吐き、呼吸に含まれる一酸化窒素の量を調べることで、喘息の有無や治療の効果などを調べる検査です。 |
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所要時間 | 10分 |
注意事項 | 硝酸塩を多く含む食物(レタス・ほうれん草・小松菜・水菜などの葉野菜)は、検査開始時間の15時間前から食べないようにしてください。 当日の食事は、検査開始時間の2時間前までに済ませて下さい。 飲料水(水・カフェインを含むもの)、たばこ、お酒は検査開始2時間前から摂取しないでください。 検査前に激しい運動はしないでください。 |
検査目的 | 夜間睡眠前に機械を装着し、呼吸の状態や酸素濃度などを記録して睡眠時の呼吸の状態(呼吸が止まっていないか)を調べます。 |
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所要時間 | 器械の操作方法を説明する時間として10~15分かかります。 |
注意事項 | 器械を自宅に持ち帰り、装着したまま眠り、翌日器械を返却に来ていただきます。 |
検査目的 | 夜間睡眠前に機械を装着し、呼吸の状態や酸素濃度などを記録して睡眠時の呼吸の状態(呼吸が止まっていないか)を調べます。 また、脳波や呼吸センサーなども加え、より精密に睡眠時無呼吸の種類や程度を調べます。 |
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所要時間 | 1晩(入院) |
注意事項 | 検査時には整髪料、化粧、マニキュアは落としてください。 ワンピースは避け、上下分かれた衣服をご着用ください。 一泊入院で行う検査です、当日何かありましたら病棟スタッフにお尋ねください。 |
検査目的 | ヘッドホンから音を流し耳から脳までの刺激の伝わる状態を記録します。先天性難聴の早期発見に有用です。 |
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所要時間 | 赤ちゃんの状態にもよりますが5~30分かかります。 |
注意事項 | 外耳道に汚れがあると検査困難のため、生後2日以降から検査可能です。覚醒時や体動が多いと検査困難です。検査には授乳後の睡眠時が適しています。 |
検査目的 | 左右の腕と足首の4箇所の血圧を測ることで血管の硬さや、太い血管の詰まりを調べます。 |
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所要時間 | 約10分 |
注意事項 | 深部静脈血栓症、乳房の手術をした方、人工透析などでシャントがある方は検査が出来ない可能性があります。 |
検査目的 | 皮膚の微小血管の潅流量をみる検査。主に足先の細い動脈の状態を調べます。 |
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所要時間 | 約30分(4箇所) |
注意事項 | ベット上、動かないで安静な状態で検査します。 |
検査目的 | 肝臓・膵臓・腎臓・胆嚢・膀胱・腸管などの腹部の臓器をチェックします。主に腫瘍・ポリープ・炎症・結石などを発見することができます。 |
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所要時間 | 15~20分程度 |
注意事項 | 絶食の状態で行います(食後では消化管に空気が発生して見えにくくなるためです。また、胆嚢が委縮してしまうためです。)。できるだけ尿は溜めていらしてください(膀胱などがよく見えるためです。)。 |
検査目的 | 主に、動脈硬化の程度評価や、めまいの原因検索の為に行います。 頸動脈の壁の厚さや血液の流れる速さを計測したり、血管狭窄がないかを観察する検査です。 |
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所要時間 | 10-15分程度 |
注意事項 | 頸部を広く出せるような衣服でご来院ください。 ネックレスなどは、はずしていただきます。 エコー器具を頸部に強く押し付ける場合があります。 |
検査目的 | 良性・悪性の腫瘤をエコーで検索する検査です。左右の乳房全体と腋窩(脇の下)まで検査しますので、上半身は服を脱いでいただきます。 |
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所要時間 | 15-20分 |
注意事項 | 比較的、月経終了後が良好な画像が得られます。月経中でも検査可能です。 |
検査目的 | 甲状腺の病気の診断として、血液検査とともに第一選択肢になる事の多い検査です。検査は、首にゼリーを塗りプローブ(探触子)を軽くあて、甲状腺の大きさや腫瘤(嚢胞や結節)の有無などの評価を行います。 |
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所要時間 | 検査時間の目安15分です。 |
注意事項 | 検査時の注意事項としては、特に食事の制限はありませんがネックレスなどは外して頂きます。また、首回りが出しやすい服装でいらしてください。 |
検査目的 | コレステロールや血栓(血の塊)によって足の動脈が細くなったり、詰まったりしていないかを調べます。また動脈瘤の有無を観察します。 |
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所要時間 | 30-60分(目的部位により所要時間は異なります。) |
注意事項 | 太もものつけ根から足先まで観察するため、ズボンやスカート、靴下やストッキングなどは脱いで専用の検査用パンツに履き替えていただきます。目的部位により検査時間が長くなることがあるので、検査前にトイレを済ませておくと安心です。 |
検査目的 | 足の静脈の血栓(血の塊)の有無を調べます。血栓が脳や心臓に達すると、脳卒中や心臓発作などを引き起こす原因になります。 |
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所要時間 | 30分程度 |
注意事項 | 太もものつけ根から足首あたりまで観察するため、ズボンやスカート、ストッキングなどは脱いで専用の検査用パンツに履き替えていただきます。検査時、必要に応じて足を圧迫する場合があります。 |
検査目的 | 絞扼性神経障害のうち手根管症候群はルーチンで実施しています。肘部管症候群・ギオン管症候群・後骨間神経麻痺も必要に応じて行っています。 |
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所要時間 | 15-30分 |
注意事項 |
検査目的 | 胸に超音波をあてて、いろいろな角度から心臓の動きを見たり、大きさを測ったり、血液の流れを調べたりすることで現在の心臓の機能がどれくらい保たれているかを調べる検査です。 |
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所要時間 | 20-30分 |
注意事項 | 超音波をあてる際に強く押し当てることがあります。 当検査は基本的に予約での検査となっていますが、緊急の検査が入る事があります。その際、お待ちいただく場合があります。 |
各周波数における聴力のレベルを調べます。
所要時間: 7-20分
4 は医師が実施します。
1は糖尿病神経障害の有無を調べる定期検査(所要時間: 10-20分)とその他の精密検査(所要時間一側上肢または下肢30分)があります。
生理検査室では心電図をはじめ、エコー、神経の検査など患者さんの身体を直接調べる検査を行っています。
生理検査室では数ある検査を大きく4つのセクションに分け、患者さんが速やかに検査を受けられるよう連携を取りながら進めています。
12誘導心電図のほか、機械を装着して1日の心電図を調べる24時間心電図、肺機能検査(スパイロメトリー)などの検査を行います。
腹部や乳腺、血管、心臓など様々な部位を検査し、病変の同定や機能の評価などを行います。
神経伝導検査をはじめとする神経生理検査を行います。
筋電図検査でより精密な検査はリハビリテーション科医師と一緒に実施しています。
また、糖尿病の合併症を調べるための定期検査の一つとして神経伝導検査を行っています。
下肢血管の閉塞性疾患の評価として、CAVI-ABIや下肢動脈エコー、治療範囲の評価のための皮膚灌流試験(SPP)などの検査を行います。
また、カテーテル治療の際はカテ室へ赴き、術中のエコー評価をするなどチーム医療にも参加しています。
上記以外の検査では、医師立ち合いのもとで行うトレッドミル検査やボトックス注射、耳鼻科の検査などは臨床の医師の体制で時間や曜日を決めて検査を行っています。
新生児ABRや脳波などは基本的に午後に検査を行っています。
循環器科医師の立会いのもと検査を行います。
歩行が安定しているか、体調はどうかを医師と相談し負荷の設定を行います。
当院の検査部門では、2交代制夜勤体制をとっています。夕方16:45から翌朝まで緊急検体検査及び輸血関連業務を行います。
糖尿病科のカンファレンスに参加、糖尿病教室にも参加し、患者さんへ指導も行なっています。
基本の神経伝導検査から精密な検査、ボトックスや誘発検査などをリハビリ科医師と連携・協力して遂行するとともに、医師の神経エコー研修に携わっています。
心臓リハビリテーションの評価のための検査です。
リハビリ科医師、循環器科医師、心リハ担当のセラピストと協力して検査に携わります。
月1回 心リハカンファにも参加し、情報の共有をしています。
当院産科病棟へ出向き、生後2日目以降にABRの検査を全例施行しています。
当院はBFH(Baby Friendship Hospital)=赤ちゃんに優しい病院の認定を受けています。
東日本大震災以降、被災地に寄り添った医療機関として白石市越河地区の被爆者検診へ協力しています。主に心電図や甲状腺のエコーを担当。
検査部会、画像診断部会を行い協会内全ての技師を対象に学習会を開き、スキルアップを目指します。
院内感染対策委員会・院内教育委員会・研修委員会・院内医学生委員会・各種診療委員会・心リハプロジェクト会議・図書委員会など多方面に渡って受け持っています。