人体にX線という放射線を照射して、透過したX線の量を白黒画像で表現します。胸部・腹部をはじめ、全身の骨・関節などの撮影を行います。
検査時間 | 数分〜15分程度 |
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注意事項 | 撮影部位にある金属類・プラスチック・湿布等は撮影画像に写ってしまうため外してください。 |
乳腺・乳房専用のX線撮影で、乳がんの診断や精密検査をするために行います。乳房を上下方向や左右方向から圧迫して撮影することで、より鮮明な画像を得ることができ、被ばく線量も抑えることができます。
検査時間 | 5~10分程度 |
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注意事項 | 乳房を圧迫するので、多少の痛みを伴う場合があります。 |
円筒状の穴の中に、寝台を移動させながら体の周りからX線を照射することにより、身体を輪切りにした断面像を得ることができます。検査の目的によっては、造影剤を注射する場合もあります。当院では、64列マルチスライスCTを設置しており、従来のCTでは難しかった心臓の検査をはじめ、撮影範囲の広い下肢動脈などの検査も短時間で行うことが可能です。
検査時間 | 造影剤なし:5分程度/造影剤あり:15~20分程度 |
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注意事項 | 撮影範囲にある金属類は外してください。造影剤を使用する場合、きわめて稀ですが、検査中~検査後数日の間に副作用が起こることがありますので、病院スタッフの説明を十分に聞いて頂けるようお願いします。 |
レントゲン撮影やCTのようにX線を使わず、強力な磁石のトンネルの中に入っていただき、人体内の水分の情報を読み取って画像化します。CT同様、検査の目的によっては、造影剤を注射する場合があります。
検査時間 | 造影剤なし:15分~30分程度/造影剤あり:30分~60分程度 |
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注意事項 | 検査室には強力な磁石でできた機械あるため、基本的に金属類は全て外してください。 また、次のような方は検査を受けられないことがあります。必ず医師やスタッフに申し出てください。
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ごく微量の放射性同位元素(放射線を出す物質)で目印をつけた薬を使って病気の有無を調べます。薬を体内に投与すると、目的臓器や病変部に取り込まれ、そこから微量に出る放射線の分布を画像にします。CT、MRIが主に臓器の形や位置を調べるのに対し、RIは機能を評価する場合が多いです。
検査時間 | 薬によって臓器に集まる時間が異なるため、注射後すぐに検査がきる場合と数十分から2~3日の時間をおいてもう一度来てもらう場合もあります。 |
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注意事項 | 使用する薬は、有効期限が当日限りのものが多いため、ご都合が悪くなられた場合には、前日までに連絡をお願いします。 |
造影剤というX線に写りやすい薬を投与して、通常では抽出できない胃や大腸の粘膜などを抽出します。代表的なものに、バリウム(造影剤)を飲んで胃、十二指腸を調べる胃十二指腸造影検査や、肛門から大腸にバリウム注入して検査する大腸検査などがあります。
検査時間 | 胃十二指腸造影:15分程度/大腸造影:30分程度 |
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注意事項 | 造影剤を粘膜などに付着するために、患者さんには台の上を動いてもらうことが多くなります。 |
循環器医師がX線透視装置を使いながら血管の中にカテーテルという細い管を挿入し、そこから造影剤を注入することによって血管像を撮影することができます。血管性病変の診断にとても有用で、この方法を応用して狭くなった血管を拡張する治療も行われています。
検査時間 | 30分程度※治療の場合は1時間以上かかる場合が多いです |
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放射線科の医師が施行します。主に肝臓の腫瘍に対する検査・治療のために、腫瘍に栄養や酸素を送っている動脈を塞栓することで血流を遮断し、腫瘍組織を壊死させます。DSA装置を用いた血管造影法により、血管だけの画像を得ることができます。
骨粗鬆症や加齢による骨の変化の診断に利用されます。透過したX線エネルギーの減衰から骨密度(骨の中にあるミネラル成分の量)を計測するもので、このミネラル成分が不足してくると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。当院では前腕骨を測定する方法で検査を行っています。
検査時間 | 5分程度 |
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体外で発生させた衝撃波を集束させて、これを腎や尿管の結石につたえて破砕する治療法です。結石の状態によりますが、複数回治療を行うことがあります。砕けた結石は尿の流れとともに自然に排出されるので、開腹手術をする必要がありません。