ホルマリンや有機溶剤による健康被害を防ぐために、作業環境に配慮した空調設備になっています。切出し台には局所排気装置が備わっています。自動固定包埋装置や自動染色装置、自動封入装置はダクトに直接排気するようになっており、手染めはドラフト内にて行います。年に2回作業環境測定(ホルムアルデヒド、キシレン、クロロホルム)を実施しています。
標本作製室と診断室は、ガラス窓と扉で仕切られています。
いつも病理診断科にお世話になっている消化器外科医から、一言おじゃまします。
当院に常勤している病理診断科は、ときに悩ましい症例を抱える私達臨床医の心の支えです。診断レポートの字面に一人で悩まなくとも、顔を合わせてすぐに相談できる素敵な環境です。個人的には、難しい手術の切除標本は、翌日切り出しに立ち会わせていただいており、記憶が新しいうちのフィードバックが勉強になります。
臨床医が助かるだけでなく、診断が早いので、例えば術後補助化学療法が必要な患者さんにも迅速に対応でき、患者さんの予後にも貢献されていると思います。