宮城民医連坂病院放射線部会では、東日本大震災に伴い発生した福島第一原子力発電所の炉心溶融事故による放射能汚染の状況調査をおこなっております。
これまでは、2011年5月より高精度のシンチレーション型放射線測定器を用いた
病院玄関前の空間線量率を定期的に測定し、
公的機関から発表された測定値との比較や、
福島第一原発事故後の塩釜地域の環境放射線の経過や変化を監視する活動として取り組んでまいりました。
また、さらに、
坂総合病院を中心とした半径2Km圏内における環境放射線測定
を500m間隔で実施し、坂病院周辺地域の空間線量率マップを作成しております。
これは、自治体が行っている学校等の主要箇所以外の測定を隈なく実施することで、
自然に存在する放射線の値との比較や評価ができることや、
時間経過の中で放射能の汚染が濃縮されたりして異常に高い値の放射線場となる、
いわゆるホットスポットといわれるような場所の把握などを目的としております。
今後はより要望の強い子供の集まる「公園」などでの測定やセシウム汚染の拡大に着目した測定活動、
そして、坂病院友の会をはじめとして地域住民の方々への原発事故による放射線に対する不安・疑問点などへの相談活動として、
「放射線被ばくに関する健康相談」など講師派遣による出前講座の取り組み等を考えております。
是非、今後とも宮城民医連坂病院放射線部会の取り組みに対しまして、
多くのご意見、ご質問、励まし等を頂けますようにお願い申し上げます。
東北大学 環境・安全推進室によると、平常値は「約0.04マイクロシーベルト/時間」です。同機関が発表している「福島第一原子力発電所事故に係る放射線モニタリング情報」と合わせてご確認ください。
また、日本全国の放射線量を一覧にまとめたサイト「全国の放射能濃度一覧」も合わせてご参照ください。
宮城県内については、「放射能情報サイトみやぎ」もあわせてご参照ください。
なお、放射線量は天候や測り方で大きく変わります。また、地上に近い方が放射線量も多くなります。他の測定結果と見比べる際には、測定方法をまず最初にご確認ください。
放射線・原子力教育関係者有志による説明(引用)
放射線の量は、測定した場所の地質などの条件にも影響されます。そもそも地球は、はるか昔に宇宙のチリやガスが核反応を起こして作られた物質がもとになって誕生したので、誕生当初は放射性物質の塊でした。46億年の年月が放射能を減衰させましたが、今日も大地の鉱物には放射性物質が含まれています。そのため、天然の放射性鉱物を多く含むような土地の上では測定値が高くなることがあります。さらに、同じ場所で測定していても、風や降雨の影響によって放射線の測定値は時々刻々変化します。
このように放射線の測定値はもともとある程度の幅を持っている上に、地質や天候などによっても 自然に変化しますので、このホームページで公表された測定値がお住まいの地域の公的機関が発表して いる測定値と異なっていても、それは多くの場合このような変動によるものです。
測定値データ提供
当ページに掲載している放射線モニタリングの情報はjson形式で公開しています。
形式は
[{"date": "yyyy-mm-dd","sv": 測定値},...]
としています。